8章:標本調査

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🔄 最終更新日 2019年12月11日 by takara_semi

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1年では目的に応じた資料の活用方法について学習し、整理された資料の傾向を読み取ることができるようになりました。しかしながら、実際には、十分な調査をしたくても資料の一部しか得られない場合が多くあります。本章では、このような、資料の一部を上手く用いることで、資料全体の傾向を知る方法について学びましょう。  

母集団と標本

資料の一部しか得られない場合、たとえば視聴率調査のような場合において、全国民の視聴傾向をつかむには、どのように調査を行えばよいでしょうか。国民全体のテレビの視聴状況を調査するのは非現実的です。そこで視聴率調査では、全世帯ではなく、一部の世帯を取り出して調査し、その結果から全世帯の視聴傾向を推測しています。このような、対象となる集団全部ではなく一部分を調べて、全体の傾向を推測調査を標本調査といいます。一方で、国勢調査のような、国民全体について調査を行う方法、つまり調査対象となっている集団全部について調査することを全数調査といいます。全数調査を行うと多くの時間や費用がかかる場合や、食品や製品の品質調査などで、調査によって品を駄目にする恐れがある場合には標本調査が行われます。標本調査を行うときに、傾向を知りたい集団全体を母集団、母集団の一部分を取り出して実際に調べたものを標本、取り出した資料の個数を標本の大きさといいます。標本調査は全数調査より精度は劣りますが、偏りがないように上手く標本を取り出すことで、その標本を調べることによって、母集団のおおよその傾向を推定することができ、非常に役に立つ調査方法です。偏りなく標本を抽出することを無作為に抽出する(無作為抽出)といいます。標本調査では、母集団の傾向を上手く推定するために、標本を無作為に抽出する必要があります。標本を無作為に抽出する方法としては、乱数表やコンピュータを用いた方法などがあります。以上、様々な必要な知識を説明しましたが、実際に演習に取り組み、標本調査を利用して母集団全体の傾向や数量などの推定ができるようになりましょう。人間の脳は統計に弱く、それを補うために本章で説明したような統計学を学び身に付けることは、生涯役立つ大きな力となることは間違いありません。

要点

全数調査と標本調査:母集団の全てをとって調べる全数調査と標本を選んで調べ母集団を推定する標本調査とがある。
標本平均と母集団の平均:標本の平均から母集団での平均を推定する。

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takara_semi
著者紹介 旧帝大学生。自然科学/社会学/教育学/健康増進医学/工学/数学など、および学際的な研究領域に興味があります。

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